リハビリ

もう10年近く前。大学を卒業できずに中退してしばらくニートをしているうちに、ちゃんと卒業して働いている友人たちに負い目を感じて、避けるようになっていって、誰とも喋らずにどんどん内に籠っていって、このままではいかんと大量募集の派遣の仕事に飛びついたら初っ端から転勤で大田舎に飛ばされて、金属工場で2直3班朝も昼も夜中も油と鉄クズにまみれながらずっと俯いて働いて、一応の賃金は得ているもののニートしている時と同じくらい誰とも喋らなくて、地元にいる時よりも遥かに娯楽が少なくて、それならばいっそと東京に飛び出してきたものの、案の定友達も出来ずただひたすら家と職場を往復して僅かばかりの小銭を稼ぐ毎日。

そんな不毛な日々を何年も続けている内にいつの間にか文章が全く書けなくなっていた。他人と上手く喋れなくなっていた。頭がしっかり動くなくなっていた。

昔から本を読むのが好きだったし学生時代は国語が得意だった、はずだった。今は自分がどうやって読み書きしていたのかもわからないし、何を話していいのかもわからない。職場でのパチンコやテレビや女やゴルフの話には入っていけないし、自分の好きな音楽や小説の話を他人に説明することも出来ない。他愛のない雑談ってどうするんだったけ?。全部忘れた。

このままでは寿命を迎える前に、深刻な病気にかかる前に、頭の悪すぎで死んでしまうんじゃないだろうか。それだけは避けなければならない。

だからこうやって毎日少しでも文章を書くことで、自発的に頭を動かすことで、自分から失われた言語を取り戻したい。

 

 久し振りに文章というものを書いてみたものの我ながらなんて酷い出来だ。胸の奥が張り裂けるような痛み。

なんとか少しずつマシになろう。