0905

9月になってもまだ暑く、暑いと言ってもまだマシで、マシだと言ってもただ暑い、やるせない一日。太陽の当たるところと当たらないところが互いに牽制し合いながらゆっくりと移動して人々から集中力を奪っていく。誰も彼も「生まれてからいいことなんて一つとしてなかったし死んだってどうせそれは変わらないだろう」といった面持ちで焦げ付いたアスファルトを睨んでいて、そういった人々の間を縫うように俺は靴音を高らかに響かせ肩を怒らせ悲しげに眉寄せた。