わだかまる

本日も快晴、夏も盛りという感じ。文月。

 

吉野家タコライス。値段の割にちゃんとタコライスタコライスを食べるために一人で沖縄風居酒屋に行くのが少々悲しかったのでこれは嬉しい。

 

趣味としてだらだら続けていた制作を、最後にちゃんとしたものを作って終わりにしたいと思ってから1年経った。まだまだ終わりが見えないどころか最近は手をつけてすらいない。大体毎回何でもそうで、ちゃんとしたのを作ろうとか、ちゃんと誤解なく話したいとか、ちゃんと整理したいとか、こだわりや執着を持ってしまったらもう駄目なのだ。じっくり時間をかけて手直しや考え直しを重ねているうちに、少しずつそれに触らなくなっていって、好きで始めたことがいつの間にか自分の重荷になってしまう悪癖。時間がない、疲れているなんて自分に言い訳しながらも、罪悪感に捕まって完全に投げ出すこともできなくなっていく循環参照の自家中毒

人から貰って嬉しかったものだって勿体なくって使わずにしまっているうちに、気付いた時には駄目になっている。実家の本棚には最終巻だけ買ってない漫画がたくさんある。大切なものほど指先に埃がつく。

だから自分がそういう人間であることが痛いくらいに分かっているから、なるべく新しいことを始めないように、新しいものを手に入れないように気を付けて生活していたら、手元にあるのは中途半端な残骸だけになっている。頭抱える。

 

 

進捗なしで夜歩く。暑さは感じないが歩けばじんわり汗をかく。

駅前、繁華街、大通り。左折してきたバスのライトが眩しくて、体には生温い風がまとわりついていて、心中には重たい気持ちがそのままあって、通り過ぎていく人の汗や香水のにおいや、時折流れてくるコンクリート打ちっぱなしの居酒屋特有のアルコールとカビが混ざり合ったにおいや、それらに付随してくる記憶やノスタルジーや、イヤホンから聴こえてくる音楽や、イヤホンの外から聞こえてくるエンジン音や雑踏とか、諸々の情報量の多さとそのひとつひとつの強さに目が眩む。

日本中に満遍なく夏が来ていて、そこで暮らす誰しもみんながちゃんと夏を越えているのだと思うと、とても不思議な気がする。

 

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